2014年に観た新作映画ベスト10
就職の関係で東京に来て金銭的、地理的に映画が格段に観やすくなったものの、今度は時間的に本数観られなくなるという…。
それでも例年より数は観られたはずだし、以下に年間ベストを。
※『ベイマックス』『6歳の僕が大人になるまで』やクローネンバーグの新作等々観てない映画は当然山程ありますが暫定ということで。
10位 『イコライザー』(アントワン・フークア)
映画史上最強クラスの男が(それなりに強そうなはずの)ザコチンピラどもを一方的に殺す!嬲る!ワンサイドゲーム!満たされる僕の全能感!!次点にたくさん良い映画はありましたがこの映画の放つ快楽が鼻の差で10位!丁寧な職人仕事バンザイ!
9位 『ニシノユキヒコの恋と冒険』(井口奈己)
思い出に葬り去られてしまう男の話。そのさっぱりした見た目とは裏腹にかなり残酷で悲しい映画だとも思ってます。女優が例外なく綺麗に撮られているのも◎。何故かずっと心に引っかかって僕にしては珍しく繰り返し観ていました。
8位 『ガーディアンズ・オブ・ザ・ギャラクシー』(ジェームズ・ガン)
7位 『ブルージャスミン』(ウディ・アレン)
6位 『フューリー』(デヴィット・エアー)
5位 『ウルフ・オブ・ウォールストリート』(マーティン・スコセッシ)
3位 『複製された男』(ドゥニ・ヴィルヌーヴ)
2位 『ジャージーボーイズ』(クリント・イーストウッド)
1位 『ゴーン・ガール』(デヴィット・フィンチャー)
《2014年新作映画ベスト10》
1. 『ゴーン・ガール』(デヴィッド・フィンチャー)
2. 『ジャージーボーイズ』(クリント・イーストウッド)
3. 『複製された男』(ドゥニ・ヴィルヌーヴ)
4.『 グランド・ブダペスト・ホテル』(ウェス・アンダーソン)
5. 『ウルフ・オブ・ウォールストリート』(マーティン・スコセッシ)
6. 『フューリー』(デヴィッド・エアー)
7. 『ブルージャスミン』(ウディ・アレン)
8.『 ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』(ジェームズ・ガン)
9. 『ニシノユキヒコの恋と冒険』(井口奈己)
10.『 イコライザー』(アントワーン・フークア)
僕の中ではこのような並びになりました。どれも大切な作品ばかりです。
ちなみにワースト(=嫌いな映画)は
『GODZILLA』 『インターステラー』『レゴ・ムービー』
『ホットロード』『ヌイグルマーZ』『アデル ブルーは熱い色』
あたりですかねえ…。どれもつまらなかった。
『GODZILLA』は退屈かつ特に大嫌いな映画ですけど、あの素晴らしい初代ゴジラに出会うきっかけにはなったかな…。その意味では『ホットロード』も原作を読むきっかけくらいにはなったかもしれない。
来年はもうありとあらゆる方面で話題作期待作が目白押しなのでリストアップもできません!来年が楽しみです、ありがとうございました!
2013年に観た新作映画ベスト10
例年通り、色々観られていないものが多いんですが、ベスト10を作るために新作映画を観てるわけじゃなし、サクッと以下にベスト10を書き記しておきたいと思います。
10位.『世界にひとつのプレイブック』(デヴィット・O・ラッセル)
10位は何を入れるか散々迷ったが、最終的に本作のダンスの練習シーンにおける多幸感を今年の記録としてエイッと残す事にした。
とっても良い映画だと思う。
9位.『ラストスタンド』(キム・ジウン)
いやー楽しかった!見終えた時には絶対に今年のベストに入れようと思ってた!
何も残らないがその楽しさは忘れない。こういう映画は貴重だと思うので一票を投じたい。
8位.『真夏の方程式』(西谷弘)
あの『アマルフィ』の監督がとうとう傑作を撮ったという事に驚き。
同じ福山雅治主演では『そして、父になる』も中々良かったが、本作の映像的美麗さや丁寧さ、そして最終的に哀しき人間の在り方へたどり着く映画の手際の方がより忘れ難いのが正直な所。
7位.『ザ・マスター』(ポール・トーマス・アンダーソン)
時にはスウィートな優しさで、時には殺意メッキメキの凄みでもって人間の幸不幸を見つめ続けてきたPTAがとうとう不思議ちゃんの域に達した。
粗野なんだか優雅なんだかも分からないし、甘いのか苦いのかもよく分からない。その両方かもしれない。黙って飲み干すしか無かった。もう一杯。
6位.『ばしゃ馬さんとビッグマウス』(吉田恵輔)
こと自分から遠く感じられるテーマでよくぞこれ程美しい映画を紡いでみせたと思う。 電話越しに聞く情けない泣き言で、人は劇的に救われたりする事もある。
5位.『プロジェクトX』(ニマ・ヌリザデ)
どんどんエスカレートしていくバカパーティを延々見せてくれるという本当に素晴らしい映画。某映画周りの支持者の心無い言動に心底ウンザリしていた頃に見て自分自身この映画にかなり救われた。この作品のおかげで映画に愛想を尽かさずに済んだ。
実は少年達の勇気ある一歩へエールを贈る、ちゃんとした青春映画でもあるんじゃないかと思ってます。『でも、イイ思いもしたぜ!』と言える刹那的な衝動は素直に羨ましいと思う。
4位.『シュガーラッシュ』(リッチ・ムーア)
極めて良質なアニメーションだと思う。演出、ストーリー、技術により、ただのデータの固まりがまるで隣で人生の苦楽を背負う同輩のように感じる。
3位.『ゼロ・グラビティ』(アルフォンソ・キュアロン)
今年一番凄い映画だと思います。多くの方が同意してくれると思うのでここでは何かを言う必要はないかと。
ちなみに、アルフォンソ・キュアロン監督の『トゥモロー・ワールド』も観ましたが、これも魂震わす大傑作でした。
2位.『フライト』(ロバート・ゼメキス)
あくまで慎ましく、業に囚われた男が一歩を踏み出す勇気を振り絞るまでを描いた映画。今年一番の男泣き。いつか俺も自由の大空を飛びたいものです。
1位.『ダークホース~リア獣エイブの恋~』(トッド・ソロンズ)
こ、こんなダメ人間を描いた映画があったのか!!あっ、人の事あんまり言えない!結構俺エイブに似てるぞ!畜生!なんて殺傷能力の高い映画なんだ!大傑作!
とにかく驚きの連続だった。主人公エイブに同情の余地は殆ど無く、トッド・ソロンズの目線は酷薄なまでに突き放している。口あんぐりなトンデモ結末で映画は終わり、上映時間それなりにエイブに嫌々付き合ってきた自分は本当に死にたくなるのだが、同時に感動もして物凄く『少しでもマシに生きたい』とも願っている。
まとめると以下の通り
1位.『ダークホース~リア獣エイブの恋~』(トッド・ソロンズ)
2位.『フライト』(ロバート・ゼメキス)
3位.『ゼロ・グラビティ』(アルフォンソ・キュアロン)
4位.『シュガーラッシュ』(リッチ・ムーア)
5位.『プロジェクトX』(ニマ・ヌリザデ)
6位.『ばしゃ馬さんとビッグマウス』(吉田恵輔)
7位.『ザ・マスター』(ポール・トーマス・アンダーソン)
8位.『真夏の方程式』(西谷弘)
9位.『ラストスタンド』(キム・ジウン)
10位.『世界にひとつのプレイブック』(デヴィット・O・ラッセル)
このようなベスト10になりました。
今年は期待してた映画にアレッって思わされる事が多かった気がするが、それでも新鮮な驚きを与えてくれる映画は後を絶たない。上記10本は自分が特に感謝を捧げたい映画達です。本当にありがとうございました。